
航空写真アーカイブを 活用したフィールドワークについて
目次
はじめに
本Webサイトに掲載している航空写真アーカイブは学校現場や被爆の実相を伝える平和学習の際にご利用いただけます。このページでは、これまでの実践をもとに活用のヒントとなるような情報をまとめます。
航空写真アーカイブのねらい
航空写真アーカイブ最大の特徴は、被爆前と被爆後を比較しながら閲覧できるところです。例えば山と平地の高低差によって被害が異なることや、あるいは焼け野が原になった場所が被爆前はどんな街並みだったのかなどを探ることができます。また、画面上では被爆前後に限らず、現在の航空写真を見ることができます。フィールドワークの現場にipad等のタブレットを導入することで、現在地が被爆前はどのような街並みだったのか、そして原爆によってどのように破壊されたのかについて、これまでにはない手法で学ぶことが可能になります。
学習の場面について
航空写真アーカイブは、以下のようなシチュエーションでの活用をお勧めしています。
- 被爆証言など被爆の実相を学ぶ際:地図を使用することで、県外・海外の人など土地勘のない人にも証言で語られた場所の位置関係や被害の状況を知る手掛かりになります。
- フィールドワーク:タブレット等で活用することで現在地が被爆前はどのような街並みだったのか、そして原爆によってどのように破壊されたのかについて学ぶことができます。また、「Map2」では、平和公園から城山小学校周辺にかけて、被爆前後に撮影されたスチール写真をマッピングしました。撮影された場所とともにスチール写真を閲覧することで、より多くの情報を読み取るてがかりに繋がります。
学習する際の注意点
本サイトで公開している資料を学習で活用される際には、以下の点に注意してください。
- マップは位置の移動だけでなく、角度を変えたり、ズームをすることもできます。詳しくは操作方法をご覧ください。
- タブレットの歩きながらの使用は大変危険です。周囲の安全を確認したうえで立ち止まって閲覧するようにしましょう。
- 航空写真アーカイブでは、一度に多くの情報を使用するためかなりの通信データを使用します。定額プランなどでの環境下でのご利用をお勧めします。
スライド教材を活用した授業例
航空写真アーカイブを活用した学習の例をご紹介します。
例1:被爆証言会での補足
- 被爆者が証言を行う際に補助役としてPC操作要員を配置
- 被爆者が準備したスライドなどを表示する傍らで、特定の地名などが出てきた際にマップを使用
- また、前後の航空写真を被爆者とともに閲覧しながら「この通りにはどんなお店があったのか」「どんな人が住んでいたのか」「破壊されたあとはどんな様子だったのか」と質問をすることで、普段の証言では聞けないような語りを引き出すきっかけにも繋がります。
例2:フィールドワークでの活用
- 利用するマップ:Map2
- 想定時間:2時間
- コース:平和公園→松山陸上競技場→護国神社下→八幡神社→城栄商店街→城山小学校→城山小学校の資料館
流れ
- ピンがある場所で写真を閲覧、どの角度で撮られた写真ななのか探してみる
- 航空写真とスチール写真、現在地の様子を見比べてみる
- 街歩き終了後にはどんなことを感じたのかについて参加者が感想を言い合うふりかえりの時間を取ることをお勧めします。(※ 以前、実際にワークを実施した際は、イントロダクションとふりかえりの時間も含めて2時間程度でした)